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Column めぐり生活のススメ vol.10

頭痛を緩和する方法は?
タイプ別に対処法・原因を解説!ツボやストレッチも紹介

「なんとなく今日も頭が痛い」「頭が重くてやる気が出ない」
と慢性化した頭痛に悩まされていませんか?

今や約4,000万人もの日本人が「頭痛持ち」を自覚しているといわれています。
しかし、ほとんどの人が頭痛を「天気のせい」「寝不足のせい」と軽く考え「休むほどではない」と放置しているのが現状です。

そこでこの記事では、自分で頭痛を緩和する方法を解説します。
頭痛にはいくつかの種類があり、それぞれ原因や対処方法が異なります。自分の頭痛のタイプを知り、正しい対処方法で改善していきましょう。

頭痛の3タイプとは?
特徴・原因を解説

原因となる病気がないのに起こる頭痛を「慢性頭痛」といい、繰り返す痛みに悩まされている人は少なくありません。

この慢性頭痛には3つのタイプがあるといわれています。
ここではこの3つのタイプの頭痛の特徴と、頭痛が起こる原因を解説します。

慢性頭痛 3つのタイプ

それぞれみていきましょう。

  • 1. 緊張型頭痛

    緊張型頭痛は頭痛の中で最も発生しやすく、多くの人が悩まされているタイプの頭痛です。

    頭が締め付けられるように痛んだり、後頭部にかけてピリッとした痛みがあったりします。
    また、痛みはないけれど頭が重く感じる人や、軽いめまいを伴う人もいるなど、さまざまな症状が出やすいのも特徴のひとつです。

    緊張型頭痛は「首からくる頭痛」といわれるように、首こりや肩まわりが硬くなり、血流が悪くなることが原因で起こります。

    長時間のデスクワークやスマホの利用などで同じ姿勢を続けていると、首や肩の筋肉に負担がかかり、血行不良が起こりやすくなります。

    緊張型頭痛の症状を和らげるためには、長時間同じ姿勢でいることを避け、滞っている血行を改善することが重要です。

  • 2. 偏頭痛

    偏頭痛は緊張型頭痛の次に多くみられる頭痛で、主に20代から40代の女性に起こりやすいといわれています。

    ズキズキと脈打つような痛みや体を動かすと強くなる痛み、光や音に過敏になり吐き気を伴う痛みなどが偏頭痛の特徴です。

    偏頭痛は、脳内物質のセロトニンがなんらかのきっかけで増減するのに伴い、脳血管が収縮・拡張することが原因で起こる頭痛です。

    偏頭痛持ちの人は低気圧や湿気など、気圧や天気の変化に影響を受けやすいという特徴があります。睡眠不足や自律神経の乱れから頭痛が誘発されることもあり、頭痛が起きる前に目がかすんだり、視界に光が見えたりすることもあります。

    また、女性ホルモンの分泌量の変化も原因のひとつといわれており、女性は月経前や排卵期に偏頭痛が起こる人が多いです。

    偏頭痛は血管が拡張することで起こるため、緩和するにはなるべく横になり、こめかみを押さえて血流を阻害するとよいでしょう。

  • 3. 群発頭痛

    群発頭痛は男性に多くみられるタイプの頭痛で、発症頻度はそれほど多くありません。

    群発頭痛は目の奥をえぐられるような強い痛みが頭の片側に起こり、痛む方の目が真っ赤に充血して涙が出るのが特徴です。

    夜中から明け方にかけて発生することが多く、一度症状が出始めると1〜2か月の間、毎日のように頭痛が起こります。

    群発頭痛はタバコやアルコールが原因であると考えられているため、タバコやアルコールを多く摂取している人は注意しましょう。

    また、目の後ろを通っている内頸動脈が拡張して炎症が起きることも群発頭痛の原因のひとつといわれています。

    炎症が起きる要因はわかっていませんが、体内時計が関係している可能性もあるため、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

    群発頭痛は他の頭痛と比べて痛みが強いため、早期に医療機関で治療を受け、日頃の生活習慣を見直すことをおすすめします。

緊張型頭痛を緩和する方法5選

老若男女問わず多くみられる緊張型頭痛は、首や肩まわりがこって血流が悪くなると起こりやすくなる頭痛です。

ここでは緊張型頭痛の痛みを和らげる方法として、以下の5つの緩和方法を紹介します。

詳しく説明するのでぜひ参考にしてください。

  • 1. 首や肩まわりの血行を改善する

    頭痛と首の痛みに悩まされている人は、首や肩まわりの血行を改善することで痛みが緩和される可能性があります。

    首や肩まわりの血行を改善するには、長時間同じ姿勢でいないことが大切です。
    しかし、デスクワークなどでずっと同じ姿勢でいなければならないケースもあることでしょう。そのような場合には、血行促進アイテムを活用するのもひとつの方法です。

    最近ではさまざまな血行促進アイテムが販売されており、首や肩回りの血行改善には磁気を使ったアイテムもおすすめです。手軽に利用できるので、試してみてはいかがでしょうか。

  • 2. 首や肩のストレッチ・マッサージをする

    首や肩の筋肉が緊張することで起こる緊張型頭痛の緩和には、筋肉のこりをほぐすストレッチやマッサージが有効です。

    ここでは自分で手軽にできる首と肩のストレッチと簡単なマッサージを紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。

    【首のストレッチ】

    1. 肩の力を抜いてリラックスし、右手を頭の左側に回す
    2. 首横の筋肉を伸ばすことを意識して、首をゆっくり右真横に引き寄せる
    3. 反対側も同様に行う

    【肩のストレッチ】

    1. 左腕を前に伸ばし、ひじ部分を右腕でクロスする
    2. 左腕をゆっくり胸にひきつける
    3. 反対側も同様に行う

    【首のマッサージ】

    1. 両手を首の後ろにおく
    2. 親指以外の4本の指で、首の真上を通る背骨の両脇の筋肉をグーッと左右に広げる
    3. 肩甲骨のすぐ上から首上部まで、上下に位置をずらしながら5回行う

    頭痛だけでなく、ひどい肩こりや首こりの症状にお悩みの方は、こちらの記事も参考にしてください。
    「ひどい肩こり・首こりの治し方5選!原因や一瞬で楽になるストレッチ、危険な症状も解説」

  • 3. 首や肩を温める

    緊張型頭痛を緩和するには、首や肩の硬くなった筋肉を温め、血行促進を行うことが効果的です。

    入浴はシャワーだけで済ませず、湯船につかって全身を温めましょう。筋肉を温めると血行が改善されるだけでなく、心身の緊張がほぐれてリラックスできます。

    筋肉を緊張させないためには、できるだけリラックスしてストレスをためないことが大切です。

    入浴ができない場合は、蒸しタオルなどで首や肩周辺を温めるとよいでしょう。
    日常生活でも首元にマフラーやストールを巻くなど、首や肩を温めることを意識して生活してみてください。

  • 4. 運動をする

    軽い運動などで体を動かすことも緊張型頭痛の緩和に有効です。

    運動には筋肉の柔軟性を保つことと、気分転換によるストレス解消の効果が期待できます。
    ジム通いや、本格的なスポーツをする時間の余裕がないなら、自分ができる範囲で体を動かしましょう。

    通勤時にひと駅ぶんの距離を歩いたり、エスカレーターではなく階段を使ったりするだけでも効果が期待できます。

    入浴後のストレッチやヨガ、休日にウォーキングを行うなど、無理のない運動を日常生活に取り入れてみてください。

  • 5. リラックスする時間を作る

    緊張型頭痛はストレスや疲労の蓄積によって発症しやすくなります。
    入浴やアロマなどでリラックスする時間を作り、ストレスをためない生活を心がけましょう。

    リラックスする方法は人によってさまざまですが、音楽やアロマには頭痛を緩和する効果が期待できます。

    音楽は耳から入って脳に伝わり、自律神経系に作用します。興奮や鎮静などの感情面に影響し、心拍や血圧を変化させてリラクゼーション効果をもたらすため、痛みの緩和にも有効です。

    また、アロマは脳に香りで直接刺激を伝え、体の調節を行う部分に影響を与えます。アロマの香りには心地よさや安心感などを得られる効果があり、心身のバランスを整える働きが期待できます。

    緊張型頭痛を緩和するには日頃からストレスをためないことが大切です。自分に合ったリラックス方法を見つけて実践し、体と心を毎日リフレッシュさせましょう。

偏頭痛を緩和する方法3選

脳表面の血管が収縮・拡張することで起こる偏頭痛には、緊張型頭痛とは異なるケアが必要です。
ここからは偏頭痛の症状を和らげる効果が期待できる、3つの緩和方法を紹介します。

偏頭痛に悩んでいる方はぜひ試してみてください。

  • 1. 痛む部分を冷やす

    偏頭痛は脳の血管が拡張することで、脳神経のひとつである三叉神経が刺激されて発症する頭痛です。

    血管が拡張して痛みを引き起こす偏頭痛の場合、痛む部分を冷やすことで痛みが緩和される可能性があります。

    痛みを感じたら、こめかみのズキズキしている部分に冷たいタオルや冷却シートをあてて冷やしましょう。

    目のまわりや後頭部に氷枕をあてて休んでいると痛みが楽になることもあります。偏頭痛は体を動かすと痛みが助長されるため、できるだけ安静にして過ごすとよいでしょう。

  • 2. 刺激を避け安静にする

    偏頭痛は脳がなんらかの刺激を受けることで脳内物質のセロトニンが増減するのに伴い、脳血管が収縮・拡張して起こる頭痛です。

    偏頭痛を緩和させるためには、光や音の刺激をシャットアウトして安静にすることが大切です。強い光や大きな音が脳を刺激し、偏頭痛を悪化させる可能性があります。

    また、偏頭痛の症状があるときには、飲食にも気を付けるようにしましょう。

    体によいことで知られているポリフェノールには血管を拡張させる作用があるため、偏頭痛の人は避けたい成分です。赤ワインやチョコレートなどのポリフェノールを多く含む食品は控え目にしてください。

    アルコールや喫煙も偏頭痛を引き起こす切っ掛けになることがあるので、避けた方がよいでしょう。

  • 3. 頭痛を緩和する飲み物を飲む|カフェイン飲料など

    偏頭痛の症状が軽い場合は、コーヒーや緑茶などのカフェインを多く含む飲み物を摂取すると痛みが緩和されることがあります。

    カフェインには脳の血管収縮作用があり、偏頭痛の症状が落ち着くため、コーヒーは偏頭痛を和らげる飲み物だといわれています。

    ただし、飲みすぎると逆に頭痛を悪化させることもあるので、摂取量には注意が必要です。

    また、カフェインの摂取は偏頭痛の緩和には効果がありますが、緊張型頭痛は逆に悪化させる要因になると考えられています。

    上述した通りカフェインには脳の血管収縮作用があるため、脳の血流悪化が原因で起こる緊張型頭痛には逆効果になってしまうのです。

群発頭痛を緩和する方法

群発頭痛は一般の鎮痛薬では抑えられないため、トリプタンの自己注射や酸素吸入などの専門医による治療が必要です。

  • 【トリプタン自己注射】
    群発頭痛の治療には、即効性のあるトリプタンの注射薬が有効です。トリプタンには三叉神経の興奮を抑えて痛みを鎮める効果があり、注射してから15分以内に痛みがほぼなくなります。
    専門医から自己注射用キットの処方を受け、突然の頭痛に備えて準備をしておきましょう。

    【酸素吸入】
    酸素吸入は、医療用の酸素を15分間吸入することで拡張した脳血管を収縮させ、症状を緩和する治療法です。三叉神経の炎症を鎮め、副交感神経の興奮を抑える効果が期待できます。
    ただし、酸素吸入では効果がない場合もあるため、群発頭痛発症時に専門医のもとで酸素吸入を行い、効果を確認する必要があります。

群発頭痛を引き起こさないためには飲酒や喫煙を控え、日頃から規則正しい生活を心がけることが大切です。

一瞬で治る?
頭痛を緩和するツボを紹介!

ここまで頭痛を3つのタイプに分けて、特徴や原因、緩和方法などを解説してきました。
ここからは頭痛を治す方法として、痛みを緩和するツボを紹介します。

ツボを刺激するだけで気分転換やリラックス効果にも役立つので覚えておきましょう。

ツボを押す際には以下の手順で行いましょう。

  • 手のひらや親指で気持ちがいいと感じる程度にやさしく押す
  • 1回6秒程度のリズムで息をはきながら少しずつ圧力をかける
  • そのまま2秒キープし、息を吸いながらゆっくり圧力を抜いていく

ツボ押しは、呼吸に合わせて行うと効果的です。ストレッチを行うついでに寝ながらでもできるので、ぜひ実践してみてください。

  • 1. 緊張型頭痛に効くツボ

    首こりや肩こりからくる血行不良が原因で起こる緊張型頭痛の場合、後頭部や側頭部にあるツボを刺激すると効果的です。

    ツボの名前 ツボの位置 効果
    百会(ひゃくえ) 頭頂部の両耳と鼻の延長線が交わるところにあるツボ 頭痛・肩こり・眼精疲労・自律神経を整える
    太陽(たいよう) 目と眉の端の中間点から指2本分外側にあるくぼみ 頭痛・眼精疲労
    風池(ふうち) 耳の後ろの骨と後頭部のくぼみの中間にあるツボ 頭痛・鼻づまり・肩や首のこり・のぼせ
    天柱(てんちゅう) 首の骨の両側にある太い筋肉の外側のくぼみ 頭痛・眼精疲労・顔のむくみ
    肩井(けんせい) 首と肩先の中間にあり肩の筋肉の中心にあるツボ 頭痛・肩こり
  • 2. 偏頭痛に効くツボ

    偏頭痛による症状の治し方として、頭頂部や側頭部、前頭部に効果があるツボを紹介します。

    ツボの名前 ツボの位置 効果
    合谷(ごうこく) 人差し指と親指の骨が合流する部分から、少し人差し指側にあるツボ 頭痛・歯痛・肩こり・生理痛
    手三里(てさんり) ひじを曲げたときにできる横ジワから手首に向かって指3本分の場所にあるツボ 頭痛・肩こり・寝違い
    崑崙(こんろん) 外側のくるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみ 頭痛・めまい・吐き気・腰痛・足のむくみ
    足臨泣(あしりんきゅう) 小指と薬指の骨が合流する場所にあるツボ 頭痛・首こり・肩こり・生理不順

まとめ

この記事では、頭痛のタイプ別に特徴や原因を解説し、それぞれの対処方法を紹介しました。

頭痛には3つのタイプがあり、改善するための対処方法が異なります。まずは自分の頭痛のタイプを知り、改善方法を実践してみてください。

緊張型頭痛に悩んでいる方は、長時間同じ姿勢を続けることを避け、運動や入浴で首と肩まわりの筋肉をほぐすとよいでしょう。
偏頭痛の症状を緩和するには、痛む部分を冷やし、刺激を避けて安静に過ごすことをおすすめします。
群発頭痛を発症した場合には、専門医の治療を受けて対処してください。

自分の頭痛タイプにあったケアを行ってつらい頭痛と決別し、いきいきとした毎日を過ごしましょう。

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