見た目年齢も、血流で変わる?
栄養や酸素の「運び屋」である血流の滞りは、
女性に多い「冷え性」や「むくみ」をはじめ、生活習慣病など全身の健康と深く関わっています。実は、女性が気になる「睡眠」や「美容」にも
血流の滞りは大敵。睡眠の質の低下や、細胞に栄養が届かないことでシワやシミ、クスミなど
肌や髪の老化を招いてしまうのです。
そして、若い頃とは違って身体にもさまざまな
変化が始まる40歳前後の「ゆらぎ世代」は、いわば血流年齢の分岐点。
まずは自分の血流の状態を知っておきましょう。ひとつでもチェックがついたら、血流停滞のサインかも。
自分でできる血流停滞サイン・チェック
- 寝てもとれないクマがある
- 舌の裏側が紫〜青色になっている
- 舌に歯形がつくほどむくんでいる
- 爪の色が紫色だ
- あざができやすい
- お腹が冷えている
- 手のひらが赤い
- ザラザラしたサメ肌である
ゆらぎ世代に多い生活NG習慣はコレ!
血流年齢の良し悪しは、食事や運動、睡眠などの生活習慣が要因となりますが、特に「ゆらぎ世代」が気をつけたい習慣を紹介します。
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下着による締め付け
40代を過ぎると女性ホルモン・エストロゲンの減少もあって脂肪がつきやすくなります。それを隠すためにサイズが合っていない下着をつけてしまう方もいますが、これはNG。血管を圧迫し、血流を滞らせる要因となります。
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湯船につからない
子育てで忙しい世代でもあるだけに、入浴はシャワーで済ます、髪が濡れたまま過ごす、薄い服で汗をかいたまま過ごす、など「冷え」につながる習慣から血流が滞るケースも患者さんに多く見られます。
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巣ごもりによる運動量の低下
おうち時間の増加で運動量が減り、身体の熱を作り出す筋肉が減ったことも、滞りの原因に。特にふくらはぎの筋肉を動かさないと血流のポンプ機能そのものも低下。全身のめぐりに影響してしまいます。
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おうち時間のプチ贅沢
ストレス解消!とばかりにスイーツやコーヒーが増えていませんか?これらは、血流から見れば悪さをする食品。中でもケーキやクッキーなどの洋菓子系スイーツは要注意です。
まずは「血流改善」することから始めよう
血流改善には、食生活・運動・睡眠など生活習慣の改善が基本です。
わかっているけどハードルが高くて…という方は、まずは「温めてみる」のがオススメ。
お腹・背中・太ももなど脂肪が多そうなところや、太い血管が通っている首や脇の下などを温めると効果的です。入浴もなるべく湯船につかるようにしましょう。
さらに血流美人を目指すなら肩から肩甲骨にかけての血流を良くすることもおすすめです。褐色脂肪細胞が活性化され、燃えやすい体質への手助けとなります。
監修:赤澤純代先生
金沢医科大学 総合内科女性総合医療センター長、
総合内科臨床教授
金沢医科大学医学部、金沢医科大学大学院卒業。東京大学第三内科研究医を経て、2002年3月に石川県で初の女性外来を総合診療科にて開設。2018年女性総合医療センターセンター長 総合内科臨床教授となる。著書に『温め、流し、排出する この3段階で若返る!血流美人』(ワニブックス)など。