「胸鎖乳突筋を鍛えると小顔になれるって本当?」
「胸鎖乳突筋はどこにある筋肉で、どうやって鍛えるの?」
このように疑問に思っていませんか?
最近SNSを中心に、芸能人や美容家発信で話題になっているのが胸鎖乳突筋という筋肉です。
この筋肉を鍛えるとフェイスラインのたるみやむくみの予防、小顔効果などが期待できるといわれています。
では、この筋肉は体のどの部分にあって、鍛えるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
この記事では、胸鎖乳突筋の解説と、鍛えることで得られる効果、実践しやすいストレッチやマッサージを紹介します。
ぜひ最後まで読んで実践し、美しい胸鎖乳突筋とシャープな小顔を目指しましょう。
目次
胸鎖乳突筋とは|鍛えると小顔になると話題
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)とは、耳の後ろから鎖骨の内側へ向かって縦に伸びている筋肉のことです。
首の左右両側にあり、顔を横に向けると斜めに浮き出るのが特徴です。首を回したり上下に動かしたりするときに使われ、鎖骨をもち上げたり頭蓋骨を支えていたりとさまざまな役割をもっています。
この筋肉を鍛えるとフェイスラインの引き締め、顔や首のたるみ予防、小顔効果などが期待できることから
美容関連のトピックとして話題になっています。
年齢とともに気になってくるフェイスラインの歪みやたるみを解消するためのトレーニング方法もSNSで多数シェアされるなど、今注目の美容法です。
胸鎖乳突筋の理想的な状態
芸能人や美容家など、一般的に「綺麗」といわれる人たちは胸鎖乳突筋が美しいとされています。
では、胸鎖乳突筋の理想的な状態とはどのようなものなのでしょうか。
胸鎖乳突筋の理想的な状態とは、首を横に向けたときに首筋がしっかり出ていて、コリや突っ張りがなく、筋を指でつまめる状態です。
コリや突っ張りがある場合、筋肉が硬く収縮しているため血流やリンパの流れが悪くなり、胸鎖乳突筋が埋もれてしまいます。
胸鎖乳突筋が埋もれていると首が短くなって顔が大きく見えたり、フェイスラインに歪みやたるみが出たりするので注意が必要です。
横を向いても胸鎖乳突筋が浮き上がらず指でつまめない人は、筋肉が硬くなっているのでしっかりケアをしていきましょう。
胸鎖乳突筋を鍛える・ほぐすメリット6選
上述したように胸鎖乳突筋にはさまざまな役割があります。
常に頭蓋骨を支えている筋肉でもあるため、凝り固まってしまっている人も少なくありません。
ここでは、胸鎖乳突筋を鍛えたりほぐしたりすることで得られる6つのメリットについて解説します。
順番にみていきましょう。
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フェイスラインの引き締め
胸鎖乳突筋を鍛えたりほぐしたりすることで得られるメリットの1つ目は、フェイスラインの引き締めです。
胸鎖乳突筋は顔の皮膚を支える役割も担っているため、この筋肉が硬いと皮膚がたるみ、フェイスラインがぼやけてしまいます。
また、胸鎖乳突筋が正しく働いていないと首を前に突き出した猫背の姿勢になりやすいので、首が不自然に太くなり二重あごの原因になる可能性もあります。胸鎖乳突筋を鍛えることで皮膚を引き締め、周辺に存在する脂肪を燃焼させるため、シャープなフェイスラインを目指せるのです。
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血流・リンパの流れを促進しむくみを改善
胸鎖乳突筋を鍛えたりほぐしたりすることで得られるメリットの2つ目は、血流やリンパの流れを促進しむくみを改善することです。
胸鎖乳突筋は、首から顔まわりの血流やリンパの流れを促進する役割も担っています。 この流れが悪くなると老廃物が排出されずに溜まってしまい、むくみやたるみの原因になるのです。
胸鎖乳突筋をほぐすことで血流やリンパの流れを促進し、顔のむくみやたるみを改善できます。また、顔まわりの血流が良くなって老廃物が排出されることで、トーンアップやフェイスラインの引き締め効果が期待できます。
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二重あごの改善
胸鎖乳突筋を鍛えたりほぐしたりすることで得られるメリットの3つ目は、二重あごの改善です。
胸鎖乳突筋は主に首を動かす働きをしている筋肉で、後頭部から耳の後ろをとおり、鎖骨につながっています。そのため、長時間下を向く姿勢が続くと筋肉が凝り固まって動かしにくくなり、胸鎖乳突筋が硬くなってしまうのです。
胸鎖乳突筋が硬くなると血流やリンパの流れが滞るため、顔のむくみやたるみを引き起こし、二重あごになってしまう可能性があります。
また、うつむいた姿勢が首を太く短くしてしまうため、あごまわりの筋肉が緩みがちになり、二重あごの原因となります。胸鎖乳突筋を鍛えたりほぐしたりすることで、二重あごの予防と改善につなげることが可能です。
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ストレートネックの改善
胸鎖乳突筋を鍛えたりほぐしたりすることで得られるメリットの3つ目は、ストレートネックの改善です。
ストレートネックとは「スマホ首」とも呼ばれ、スマホの操作やデスクワークを長時間おこなうことによって起こる首こりのことです。
本来は緩やかなカーブを描いて重い頭を支えている頸椎ですが、ストレートネックになるとこのカーブが失われ、頭部への負荷がかかりやすくなってしまいます。大人の頭部の重さは体重の約10%といわれており、前傾姿勢になるほど首にかかる負荷は2倍3倍と増えていきます。
ストレートネックになると筋肉への影響だけではなく、眼精疲労や頭痛、めまいや吐き気などの症状を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。 -
表情が明るくなる
胸鎖乳突筋を鍛えたりほぐしたりすることで得られるメリットの4つ目は、表情が明るくなることです。
胸鎖乳突筋は表情筋と密接な関係があるといわれています。
胸鎖乳突筋が硬くなると表情筋の動きが鈍くなり、顔全体の表情が硬く見えてしまいます。逆に、胸鎖乳突筋をほぐすと表情筋の動きが活発になり、明るく豊かな表情を作れるでしょう。表情筋が衰えると感情表現が乏しくなるだけではなく、顔の皮膚が緩んでしまうことからシワができやすくなり、実年齢よりも老けて見える可能性があります。
胸鎖乳突筋を鍛えて表情筋を活性化し、若々しさと豊かな表情を取り戻しましょう。
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首こり・肩こりの緩和
胸鎖乳突筋を鍛えたりほぐしたりすることで得られるメリットの5つ目は、首こり・肩こりの緩和です。
胸鎖乳突筋が縮んでいると首の後ろの筋肉が突っ張ってしまい、首の後ろにこりを感じることがあります。
デスクワークやスマホの操作を長時間続けていると胸鎖乳突筋が凝り固まり、血流が悪化することから引き起こされる症状です。胸鎖乳突筋をほぐすことで血流が改善され、解消への近道になります。また首こり・肩こりは、ストレスなどによる上半身の筋肉の緊張が原因であることが多いです。胸鎖乳突筋をある程度まで鍛えておくと、肩や首に余分な力を入れなくても頭を支えられるため首こり・肩こりの症状の緩和が期待できるでしょう。
胸鎖乳突筋を鍛える・ほぐす方法3選
胸鎖乳突筋は在宅ワークが一般化し、パソコンやスマホ操作のために下を向く姿勢が長時間に及んでいることで、凝り固まりやすくなっている筋肉です。そのため、意識的に鍛えないと発達しにくい筋肉ともいえるでしょう。
では、どのように鍛え、鍛えることでどのような効果が得られるのでしょうか。
ここでは、簡単でかつ効果的な胸鎖乳突筋を鍛える3つの方法を紹介します。
順番に解説します。
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ストレッチ・マッサージをする
胸鎖乳突筋を鍛える・ほぐす方法としてオススメなのは、ストレッチやマッサージです。
ストレッチで緊張した筋肉をゆるめ、血流やリンパの流れを促しましょう。
胸鎖乳突筋は表層にある筋肉なのでストレッチ効果があらわれやすく、症状の緩和が期待できます。
胸鎖乳突筋が硬くなっていることで引き起こされる首こりや肩こりなどに悩んでいる方にオススメです。ストレッチを始めるのに抵抗がある人は、マッサージでほぐすことから始めてみましょう。
胸鎖乳突筋の周りにはリンパ節が集まっているため、ほぐすとむくみ解消に効果があります。
朝のメイク前や夜のお風呂上がりに取り入れて、スッキリとした小顔を目指してください。疲れや痛みを感じる前にストレッチやマッサージなどのケアをしておくと、予防にもつながるのでオススメです。
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ツボ押しをする
胸鎖乳突筋を鍛える・ほぐす方法として、ツボ押しも有効です。
ここでは、首こりが気になる人、フェイスラインをスッキリさせたい人にオススメのツボを紹介します。
胸鎖乳突筋は耳の後ろにある乳様突起という骨から鎖骨、胸骨につながっています。
乳様突起周辺にある完骨(かんこつ)というツボは、顔のむくみや眼精疲労、頭痛、肩こりに効果的です。まず、このツボを探すことから始めましょう
【探し方】
- 耳の後ろの出っ張った骨(乳様突起)に指先をあてる
- 乳鎖突起の下から少し後ろ側〜指先を移動させ、後頭部の生え際に近いくぼんだ部位
【ほぐし方】
- ツボの部分に指先を添え、ゆっくり呼吸をしながら心地よい程度の強さで押す
- 2.5秒ずつ5〜6回おこなう
- 指先で小さな円を描くようにマッサージし、硬くなった部分をほぐす。
- 胸鎖乳突筋を上から下へなでるようにして、乳様突起から鎖骨までマッサージする
首や顔まわりの老廃物が流れ出し、むくみの解消にも効果的です
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首周りの緊張を緩和するアイテムを使用する
首周りの緊張を緩和するアイテムを使用するのも、胸鎖乳突筋を鍛える・ほぐす方法としてオススメです。
最近では、磁気系グッズ、温熱系グッズ、マッサージグッズなどさまざまなアイテムが販売されています。
首こり・肩こりには症状によって磁気系と温熱系を使い分けたり、筋肉を刺激するマッサージグッズでながらケアをしたりと、自分に合った方法を取り入れてみてください。
仕事の合間や家でのリラックスタイムを活用し、日々の疲れを残さないようにすることが大切です。
ドラッグストアやバラエティショップ、通販などでも手に入るので、気軽に試してみてはいかがでしょうか。
胸鎖乳突筋を鍛える・ほぐすマッサージ3選
胸鎖乳突筋を鍛えたりほぐしたりすることで、さまざまな効果があることがわかりました。
ここからは具体的な実践方法として、胸鎖乳突筋を鍛える・ほぐすマッサージ3選を紹介します。
簡単で取り組みやすい方法ばかりなので、ぜひ試してみてください。
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顔のたるみに効く胸鎖乳突筋ほぐしストレッチ
最初に紹介するのは、顔のたるみに効く胸鎖乳突筋ほぐしストレッチです。デスクワークやスマホを操作する時間が長く、あごを前に突き出した姿勢で前かがみになりがちな方は、ぜひ試してみてください。
胸鎖乳突筋の緊張をゆるめることで血流やリンパの流れが改善し、顔のたるみやむくみ、首こりや肩こりなどの症状の緩和が期待できます。
ストレッチを始める前に、まず顔を横に向けると首筋に浮き出てくる太い筋肉、胸鎖乳突筋の位置を確認しましょう。
位置が確認出来たら、以下の要領でストレッチをおこなってください。
- 胸鎖乳突筋を親指と人差し指で、つかむようにほぐす
- つかんだまま頭をかるく横に振り、さらに圧をかける
とても簡単で、力のない女性でもほぐすことができるので、毎日のルーティーンに組み込んで続けていきましょう。
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顔をキュッと引き上げる胸鎖乳突筋マッサージ
次に紹介するのは、顔をキュッと引き上げる胸鎖乳突筋マッサージです。
胸鎖乳突筋は側頭部から鎖骨につながる筋肉なので、同じ姿勢を長く続けていると凝り固まり、やがて顔の下半分が下がったように感じます。特に口角が下がると年齢よりも老けて見られ、表情も硬くなってしまうでしょう。
このマッサージで胸鎖乳突筋をほぐしてゆるめ、キュッと引き上がった小顔を目指してください。
- 胸鎖乳突筋のフェイスライン下に人差し指と中指の2本の指の腹を押し当て、左右に小さくスライドさせながらほぐす
- 首の上部から鎖骨上までを5か所に分け、人さし指と中指の腹でスライドさせながらほぐしていく
1か所につき5回を3セットおこない、反対側も同様におこなってみましょう。左側には右手を、右側には左手を使っておこない、皮膚の表面ではなくその下の筋肉をとらえるようにし、痛気持ちいい圧でほぐすのがポイントです。
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なでるだけでシャープなあごになるマッサージ
最後に紹介するのは、胸鎖乳突筋をなでるだけでシャープなあごになるマッサージです。約3分間なでるだけでOKの簡単な鍛え方ですが、あごと首をしっかりケアできます。
肌への摩擦が気になる場合は、指にオイルやクリームをつけてからマッサージしてみましょう。朝晩のスキンケアタイムなどにリラックスした状態で、あまり力を入れすぎずにおこなうことが大切です。
マッサージは親指以外の指の腹を使い、リンパを流すイメージでおこないましょう。
- 顔の右側を伸ばし、あごの中央から右耳の下に向かってなでる(5回)
- 右耳の下から鎖骨の中央に向かってなでる(5回)
- 鎖骨を指で挟むようにしながら鎖骨の中央から肩へ向かってなでる(5回)
1から3を反対側も同様におこなってください。このマッサージでリンパの流れを良くし、フェイスラインのたるみや二重あご、首のたるみを改善して、シャープなあごを目指しましょう。
まとめ
この記事では、鍛えると小顔になれると話題の胸鎖乳突筋について解説し、鍛えるメリットやオススメのマッサージを紹介しました。
胸鎖乳突筋は顔を横に向けると斜めに浮き出る筋肉で、ここがくっきりと見えている人が美しいといわれています。
胸鎖乳突筋を鍛えると血行やリンパの流れが良くなり、フェイスラインの引き締めや首のたるみの改善に効果的です。美容面以外にも首こりや肩こりの緩和、表情筋の活性化などのメリットがあり、ぜひ鍛えておきたい筋肉です。
ただし、日常生活を送っているだけでは鍛えられない場所なので、ストレッチやマッサージを実践し、着実に鍛える必要があります。
ここで紹介したストレッチやマッサージを日常に取り入れ、美しい胸鎖乳突筋とシャープな小顔を目指しましょう。